日記ログTOPへ ≪探索17日目 探索19日目≫ 探索18日目 |
Diary |
日記の過去ログはこちら↓ http://maosuke.sakura.ne.jp/sicx/front/nikki/ ---------------------------------------------------------------------- キャラクター解説 フィア=ウィンド この物語の主人公。これがアタシの書く日記である以上、主人公の地位は揺るがないのだ! 友人から預かった犬が元気を無くしてしまい、生命の力が溢れるというこの世界に来た。
石刀火 凍檻 (いわとび こおり) フィアのパーティメンバ。妙に立派な黄色いマユゲが特徴の青年。 顔立ちは整っているけど、言葉を放つと残念でならない人。
ひかげ フィアのパーティメンバ。小学5年生の女の子。 何でもいいから世界一になりたいらしい。ひなたちゃんの双子の妹。
ひなた フィアのパーティメンバ。小学5年生の男の子。 絵本作家になるのが夢らしい。ひかげちゃんの双子の兄。
ノライヌ 友人であるイリスから預かった犬。ダンボールで出来ている。弱っていたが、この世界に来てすっかり元気に。 言葉を喋る事は出来ないが、実は字が書ける。
---------------------------------------------------------------------- ■探索18日目の日記■ 私達はオルゼの東に聳える山脈を越え、一路、ギャングが出没すると言われるポイントへと歩みを進めていた。
昨日は話の流れでギャング討伐に向かうってコトになっちゃったけど・・・ 前回の野盗退治の依頼といい、わざわざ怖い人を連続で相手にしなくてもいいのにっ! どうしてこんな展開になっちゃったんだっけ? 引き返したい・・・引き返したいよう! 私の胸中では、臆病風が吹き荒れまくっていた。
こおりさんにクギを刺されてしまった。
そんな会話をしつつ、まもなく山道を抜けようかという時。
そんな時だ、遠くの方から妙にアップテンポな曲が流れてきた。
ひなたとひかげペアに連れられる形で、先へ先へと進んでいく。 やがて山道を抜け、広い砂地が視界いっぱいに広がる。 そして、その砂地の中心部では・・・
黒い服を身に纏い、石舞台の上で音楽を流し踊り狂っている集団があった。
私達が呆気にとられて固まっていると、黒服の一人が私達に気付き、軽快なステップで近づいてきた。
思わずツッコんでしまった。
私はさっきまでの臆病風など綺麗さっぱり吹き飛び、ギャングスターの一団へと乗り込んだ。
・・・あれ? 今こおりさん、舌打ちしなかった? ### 30分後。
黒服の最後の一人が、そう言い残すとゆっくりと倒れた。
私達の完全勝利である。
――はっ! 言われてみれば!
なるほど確かに近所迷惑かも知れない。
周りには、気を失って倒れた黒服の皆さんが。
いや、私だって「やり過ぎたかなー」とは思ってるんだよ? ホントだよ? 私達がそんな話で盛り上がっていると・・・
何処からともなく、柄付き甚平を着た男性が現れた。 先程の黒服連中の仲間・・・というワケでも無さそうだ。
狂楽と名乗った男は、ノビた黒服連中を一瞥すると、
右手に握られた銃を見ながら残念そうに呟いた。
男は一方的にそう言うと、私達の前から去っていった。
依頼を達成したのに、どうにも晴れやかな気分になれない私達。 とは言え、こんな所で立ち止まっていても仕方がない。一度オルゼの街に戻るべきだろう。
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