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≪探索15日目 探索17日目≫

探索16日目


Diary

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キャラクター解説

フィア=ウィンド
 この物語の主人公。これがアタシの書く日記である以上、主人公の地位は揺るがないのだ!
 友人から預かった犬が元気を無くしてしまい、生命の力が溢れるというこの世界に来た。

フィア「『野盗』って言葉はさ、『野暮』な『盗賊』って意味なのかな?」

石刀火 凍檻 (いわとび こおり)
 フィアのパーティメンバ。妙に立派な黄色いマユゲが特徴の青年。
 顔立ちは整っているけど、言葉を放つと残念でならない人。

こおり「まぁ、『野盗』って言うくらいだからな・・・『野蛮』な『盗賊』なんじゃないか、常考」

ひかげ
 フィアのパーティメンバ。小学5年生の女の子。
 何でもいいから世界一になりたいらしい。ひなたちゃんの双子の妹。

ひかげ「ふーん、野蛮な盗賊・・・ねぇ。
    ってコトは、フツーの盗賊よりもう一回り野蛮なのかしら?」


ひなた
 フィアのパーティメンバ。小学5年生の男の子。
 絵本作家になるのが夢らしい。ひかげちゃんの双子の兄。

ひなた「ええっと・・・『野盗』は『山野』に出没する『盗賊』という意味だったと思いますよ。
    ほら、『海賊』が『海』の『盗賊』っていうのと同じですよ」


ノライヌ
 友人であるイリスから預かった犬。ダンボールで出来ている。弱っていたが、この世界に来てすっかり元気に。
 言葉を喋る事は出来ないが、実は字が書ける。

ノライヌ「わんわん! わんわん!」

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■探索16日目の日記■

深い森の、入り組んだ細道を抜けた先で。

お頭「・・・というわけでな、まぁ軽く痛い目見てもらってだな」

三下「えッ!お金払えば痛い目に遭わせないんじゃねぇんすか!?」

私達の目の前には、やる気まんまんの野盗達が7人。

フィア「はわわわわ・・・」

反面、私はすっかり気圧されてしまっていた。
手がすくみ、腰が引け、足が小刻みに震えてしまっている。

お頭「説得が面倒じゃねぇか」

三下「さすがお頭ッ!っぱねぇーっすぅ!!」

野盗の面々は、裂帛の気迫で、今にも飛びかかって来そうな勢いだ。

こおり「どうやら、『野蛮』な『盗賊』で正解だったようだな」

ひなた「・・・油断は禁物ですね」

ひかげ「ふん、相手がその気なら受けて立つまでよ!」

ノライヌ「がるるるる・・・!」

でも。PTメンバのみんなは、相手の気迫に負けていない。
しっかりと敵を見据え、臨戦態勢を整えている。

・・・私ってば、怯えてる場合じゃないよね。
そもそも、野盗退治の依頼をやろうって言い出したのは私なんだから。
大きく一つ深呼吸。愛用の魔石をしっかりと握りしめ、相手の顔を見据える。
怖いことに変わりはなかったが、足の震えだけは収まってくれた。
うん、これならちゃんと戦えそうだ。

フィア「みんなっ! 得意技で畳み掛けて、一気に攻め落とそう!」

こおり「――了解!」

ひなた「判りましたっ」

ひかげ「まっかせなさい!」

ノライヌ「わん!」

みんなとの連携はバッチリだった。
一斉に火蓋が切って落とされる。

お頭「ええい、野郎ども、やっちまいな!!」

三下達「「「「カクゴしやがれっ!!」」」」

かくして、野盗達との戦闘が始まった。


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・・・30分後。

お頭「どっっひゃー!!覚えてやがれーッ!!」

捨て台詞を残し、野盗達は退散していった。

フィア「・・・勝った!」

こおり「勝ったな」

ノライヌ「わん!」

ひかげ「らくしょーよ!」

ひなた「強がりはダメだよひーちゃん。右手、怪我してるでしょ。ほら見せてみて」

無傷とはいかなかったものの・・・私達は野盗退治に成功したのだ!

フィア「早くオルゼの街に戻って、傷の手当てをしないとね」

ひかげ「あたしは早くお風呂に入りたいわ」

ひなた「その前に手当てが先でしょーっ」

野盗退治の依頼は、こうして幕を閉じた。
後には、確かな手応えが・・・大きな達成感が残った。

フィア「この調子で・・・どんどん依頼をこなしていこうねっ」

こおり「まぁ、そうだな」

ノライヌ「わん!」

さぁて、次は・・・どんな依頼を受けようかな?


# つづく #




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