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日記の過去ログはこちら↓ http://maosuke.sakura.ne.jp/sicx/front/nikki/ ---------------------------------------------------------------------- キャラクター解説 フィア=ウィンド この物語の主人公。これがアタシの書く日記である以上、主人公の地位は揺るがないのだ! 友人から預かった犬が元気を無くしてしまい、この世界に来た。
石刀火 凍檻 (いわとび こおり) フィアのパーティメンバ。妙に立派な黄色いマユゲが特徴の青年。 顔立ちは整っているけど、言葉を放つと残念でならない人。
ひかげ フィアのパーティメンバ。小学5年生の女の子。 何でもいいから世界一になりたいらしい。ひなたちゃんの双子の妹。
ひなた フィアのパーティメンバ。小学5年生の男の子。 絵本作家になるのが夢らしい。ひかげちゃんの双子の兄。
ノライヌ 友人であるイリスから預かった犬。ダンボールで出来ている。 言葉を喋る事は出来ないが、実は字が書ける。
氷希宮 亜流 (ひきみや ある) 母校である九頭竜学園の先輩。いつも何かと頼りにしている先輩。 少しお説教くさい。
宿屋の主人 エスタの街で宿屋を経営している、白髪の目立つ壮年の主人。 息子がゾンビ退治に向かったまま戻ってきておらず、安否を気にしている。
---------------------------------------------------------------------- ■探索9日目の日記■ ゾンビが住まうという洋館へ向かう途中。 繋がらないハズの携帯電話に、級友から連絡が入った。
久しぶりの級友の声。しかしその会話の内容は、決して喜ばしい類のものでは無かった。
ノライヌが心配そうな表情でコチラを見つめている。
亜流ねえの言う『要件』、すなわち私がこの島に来た目的は・・・『ノライヌを元気にすること』だ。 彼女の言う通り、要件はとっくに解決している。
何しろコチラはゾンビ退治の依頼を受けたばかり。 エスタの街の宿屋の主人の困ったような顔が脳裏に浮かんだ。 セルフォリーフ
あうあう、確かに亜流ねぇの言う通りかも知れない。
亜流ねぇは一方的にそう言うと、電話を切ってしまった。
私は頭の中がパニックになってしまった。
私は咄嗟にそう答えてしまった。 どうしよう・・・「地元に帰ることになりました」って言わなきゃいけないのに・・・ パーティを離れなきゃいけなくなっちゃったのに・・・ 言えない・・・言えないよぅ・・・
### ゾンビが住まうという洋館へ向かう途中。 山岳の手前にて。
私達は、全長5メートルはありそうな巨大なマンモス2体に襲われた! 見上げると・・・それはまるでビルの様相だ!
流石はセルフォリーフと言うべきか。こんな怪物が跋扈しているんだもの、救援要請を出しているというのも頷ける。
こうして、絶望的としか思えない戦闘が始まった。 ###
何とか、マンモス戦には勝利できた。 本当にギリギリいっぱいいっぱい。文字通り、死線をくぐった感じがした。
ひかげちゃんが息を切らしながらそう言った。強がっているだけだというのがハッキリ判る。意気消沈する皆を鼓舞しようとしているのだろう。 だが・・・これだけは言える。こんなコトを繰り返してたら、命が幾つあっても足りない。 ・・・不意に、亜流ねぇの「帰ってこい」という言葉が脳裏を過ぎる。 そう、帰ってしまえば。九頭竜学園に戻れば、退屈とはいえ平和な日常に戻る事が出来る。 こんな風に、死線を彷徨う必要なんてない。
再び、エスタの街で出会った宿屋の主人の、困ったような顔が脳裏に浮かんだ。 気が付けば、ゾンビが住まうという洋館は目の前だった。 # つづく #
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