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≪探索6日目 探索8日目≫

探索7日目


Diary

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キャラクター解説

フィア=ウィンド
 この物語の主人公。これがアタシの書く日記である以上、主人公の地位は揺るがないのだ!
 友人から預かった犬が元気を無くしてしまい、この世界に来た。

フィア「ちょっとー! どゆことっ?! アタシもソッチのパンプキンパイがいいーっ!!」

石刀火 凍檻 (いわとび こおり)
 フィアのパーティメンバ。妙に立派な黄色いマユゲが特徴の青年。
 顔立ちは整っているけど、言葉を放つと残念でならない人。

こおり「何を言っているんだ? 料理を注文したのはお前だろう?」

ひかげ
 フィアのパーティメンバ。小学5年生の女の子。
 何でもいいから世界一になりたいらしい。ひなたちゃんの双子の妹。

ひかげ「なに?今日の晩ごはんはパンプキンパイ?」

ひなた
 フィアのパーティメンバ。小学5年生の男の子。
 絵本作家になるのが夢らしい。ひかげちゃんの双子の兄。

ひなた「ハロウィンだからね。ひーちゃんのは野苺の入った特製だよ」

ノライヌ
 友人であるイリスから預かった犬。ダンボールで出来ている。
 言葉を喋る事は出来ないが、実は字が書ける。

ノライヌ「わんわん!」

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■探索7日目の日記■

深い深い森の中。

ハムスター「・・・・・・やだ、またファン?」

そこには、巨大化の影響でちょうどいい大きさになっているハムスター達が。
もふもふだ。どうしよう、すげーもふもふだ!

フィア「やべー! やべーよこのイキモノ! すげーもふもふだよーっ!!」

ひかげ「あんたなんか…あんたなんか、もっふもふにしてあげるんだから!」

こおり「ふむ、モリゾーの着ぐるみよりやや大きいか・・・」

私達は・・・我を忘れて、ハムスターの群れに飛び込んだ。
あっちにもふもふ。こっちにもふもふ。
はさんでもふもふ。抱きしめてもふもふ。顔をうずめてもふもふ。
ああん、何という夢のような時間・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・

ノライヌ「わんわん! わんわん!」

気が付いたら、ハムちゃん達は居なくなっていた。
足元には、白い歯が幾つか転がっていた。

フィア「幸せな時間っていうのは、長くは続かないんだね・・・」

こおり「お前は一体何が言いたいんだ?
    今一度、己の胸にしっかりと問いただした方がいいぞ・・・
    ・・・まぁ齧歯類のたぐいだから、また生えてくるがな」


ハムスター退治は、こうして無事に終了した。
私達はまた一つ、依頼を達成したのだ。


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草原のキャンプ場にて。

フィア「ところで。次の依頼は何にするー?」

アップル退治、ハムスター退治と、順調に依頼をこなしてきた私達。
すっかり調子に乗って、次の依頼を探し始めていた。

こおり「東の方で、食料運搬の依頼があるらしいな」

ひかげ「食料うんぱん・・・美味しそうじゃないの」

ひなた「ひーちゃん、ソレは食料を運ぶってだけで、食べれるワケじゃないと思うよ?」

ひかげ「わかってるわよ。ばれなきゃいいんでしょ」

ひなた「ばれなくても駄目だよ」

ひかげ「ちぇー」

こおり「どうも、運搬中に大量発生中の巨大カマドウマに襲われるらしい。
    ・・・涼宮ハルヒの退屈を思い出すな」


ひかげ「かまどうま?馬くらいなんとかなるでしょ」

ひなた「ええっと・・・馬じゃなくてねこういうの」

ひなたくんが、携帯電話を使ってカマドウマの画像を見せてくれた。
そこに写っていたのは・・・

フィア「コレって・・・ひょっとして便所コオロギ・・・?!」

ひかげ「きも。あたしぱすいち」

フィア「あ、見て見て! ココから直ぐ近くの、北の山岳地帯にも依頼があるよ!
    ええっと・・・なになに・・・ゾンビ退治?!」


ひかげ「カマドウマだのゾンビだの・・・あんたたち正気なの?」

意見は中々まとまらない。
依頼が沢山あるというのも逆に困りものかも知れない。

ひなた「あ、こんなのはどうかな? 巨大山猫退治」

フィア「それだっ!」

ひかげ「ひなたにしてはいい仕事するじゃないの。猫ならでかかろうが何だろうがうぇるかむよ」

場の雰囲気が一転する。

ひなた「だけど・・・山猫、ちょっと今の僕達の力量じゃ厳しいかも・・・」

ひなた君は、少しだけ申し訳なさそうな顔をする。

フィア「だったら・・・ちょっぴり近づいて、様子を見てみるだけでもどうかな?」

一方、猫好きの私としては、山猫と聞いただけでそわそわしている。

ひなた「そうですね、まず様子見して、倒せそうなら挑んでみるというのもアリですね」

こおり「・・・よし、それでは巨大山猫方面に向かうかね」

ノライヌ「わんわん!」

大体いつもこんなカンジで。
私達は次の依頼へ向けて出発するのだった。


# つづく #




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