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≪探索4日目 探索6日目≫

探索5日目


Diary

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■探索5日目の日記■

フィア「今日もいい天気だねーっ!」

ノライヌ「わんわん♪」

ひかげ「次の街、本当にこっちの方角で合ってるんでしょうね?」

ひなた「大丈夫じゃないいかな? 途中でハムスターが出るってウワサだよ」

こおり「・・・ふむ・・・タイミング的にはちょうどいいか。ハムスター退治に行くぞ!」

アップル退治を無事?に終え、私達は意気揚々?と、次の街へ向かっていた。
・・・そんな時だ。

タワシ「いぃぃやっほぉぉぉぅぅぅッ!!」

信じられないかも知れないが。
私達は、“空飛ぶタワシ”に襲われた。

タワシ「タアァァァアァワッシャアァァァッ!!!(悲鳴)」

激しい死闘。本当にギリギリだった。殺されるかと思った。流石はタワシ、掃除道具は伊達じゃない。
足元には、動かなくなったタワシが転がっている。
戦いの後は・・・いつも虚しい。

そして。
草原のキャンプで迎えたその日の夕食。

フィア「うそでしょ・・・」

私達の眼前には、じっくり火の通ったタワシが。
“焼きタワシ”という料理らしい。
セルフォリ−フ
この世界 は、無機物が動いて喋って襲いかかる・・・そんな不思議な世界。
そこは認めよう。
だけどっ! ソレを食べるのは間違ってるんじゃね?!
そりゃぁまぁ、アップルさんを食べるのは100歩譲ってアリとしてもだ。
タワシはナシだよね? みんなもそう思うよね?

こおり「ん?どうした? 早く食べないと冷めてしまうぞ?」

いつもと同じ表情で、しょりしょりとタワシを食す青い髪のPTメンバ。
まるでコロッケでも食べてるみたいに、箸を器用に使って焼けたタワシを口に運んでいる。

この世界ではタワシだって食べる・・・そういう文化なのかな?
それが常識なのかな?

私は・・・意を決して、焼けたタワシを口に運んだ。

――しょりっ

フィア「あ・・・美味しいかも」

本当に意外だった。
亀の子タワシ特有のヤシの繊維に丁度良く火が通り、サクサクとした触感が楽しい。
程よい塩加減。油を吸った繊維は口の中で溶けるように噛み砕かれ、喉越しも良い。
鼻に抜ける香ばしい匂いが、更なる食欲を誘う。
これは・・・これは・・・アリかも知れない!

私は、2口、3口とかぶり付いた。

――がりっ

フィア「あうちっ!」

何か硬いものを思い切り噛んでしまった。金属質で歯に響く・・・

こおり「おいおい、食べるときはハリガネをちゃんと取る。親に習わなかったのか?」

ハリガネ?! タワシを中央で巻いてるアレか!
私は痛む歯を抑えながら、もう一度『焼きタワシ』を見た。


・・・これってやっぱり、食べものじゃないよね?!


# つづく #






こおり「先ほどから、何かほざいているようだが…
    『焼きタワシ』の料理を外注したのはお前だぞ、フィア」


フィア「あ・・・れ・・・?」




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