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≪探索16日目 探索18日目≫

探索17日目


Diary

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キャラクター解説

石川 実継 (いしかわ みつぐ)
 この物語の主人公。これはオレの書く日記だかんな。主人公でとーぜんだろ?
 九頭竜学園の中等部2年生。MSBS部所属。愛称はミック。部長に騙されて?この世界に迷い込んだ。

ミック「もーやだ! もー帰るっ!!」

ジョン・A・マルクス
 ミックのPTメンバ。MSBS部の先輩。
 部活中の事故により体の大半を失い改造人間になったらしい。MSBS部ってそんな危険な部活だったの?!

ジョン「・・・とは言え。元の世界に帰るためには、先に進むしか無さそうだけどね」

大江戸 大五郎 (おおえど だいごろう)
 ミックのPTメンバ。MSBS部の部長。
 この世界をMSBSだと思い込んだまま日々を生きる。強く生きて欲しい。

大江戸「ん? 帰還とか何を寝ぼけたこと言っているんだ?」

アト
 自分で考え、自分で動けるぬいぐるみ。猫の天使らしいが、白ネズミにしか見えない。
 ミックに自分に似通った波長を感じたらしく、憑りついた。

アト「噂によると。次の街はかなり遠いらしいで。
   徒歩だと10日近くかかるらしい」


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■探索17日目の日記■

 アンジニティ
こんな世界 に迷い込んで・・・気が付けば17日もの日数が経過していた。

ミック「ねぇねぇ! ファンタジー世界に迷い込んでもう随分経つよねっ!
    そろそろサービスカットの一つもあって良いと思わない?!
    女の子の入浴シーンとかっ!」


アト「ど、どうしたんやミックはん、藪から棒に・・・(汗」

大江戸「ちっ、ミックの奴・・・とォとォ壊れたのか・・・」

ミック「ちょ・・・別にコワれたワケじゃないからっ!」

冒頭からPTメンバの視線が驚くほど痛い!

ジョン「そうだよ。この程度の妄言、ミック君なら日常茶飯事じゃないか」

いや、ソレは全然フォローになってないっスから!

ミック「そういうコトじゃ無くてさぁ! せっかく異世界に迷い込んだのに・・・
    なんかこう・・・俺達ってさ、ファンタジーならではのステキなハプニングに
    恵まれてないと思わない?!」


大江戸「そうか? 素敵なハプニングの連続じゃないか。
                    モンスター               APSALUSU
     毎日色んな 敵機 に遭遇したり、巨大タコ に貞操を奪われたり・・・」


ミック「大江戸隊長〜! そろそろそのネタ、卒業しましょうよーっ!」

                                            アンジニティ
ジョン「・・・どうやらミック君は この世界 に夢を見過ぎているみたいだね」

ジョン先輩が真顔で答える。

ジョン「最近知ったんだけど。どうやらこの世界は、他の世界から『追放』された
    犯罪者達の流刑場になっているらしいんだよね」


ミック「・・・なん・・・だと・・・?!」

いや、確かに街はやたらと寂れてるし、ガラの悪い連中が多いなーとは思ってたけど・・・

ミック「は、犯罪者達の流刑場だなんて・・・幾ら何でも冗談っスよね?」

考えれば考えるほど・・・思い当たるフシが多過ぎる。

大江戸「そうだぞジョン、悪い冗談はやめろ。
     ここは我々が望んだやってきたMSBSアンジリーグじゃないか」


ミック「そそそそうっスよ! ココはMSBSっスよ! アンジリーグっスよ!」

ジョン「・・・・・・・・・・・・・。」

やめてジョン先輩っ! そんな生暖かい笑顔で見つめないでっ!
この世界がヤバいってコトは判ったから! 現実逃避してる場合じゃないのは判ったからーっ!

ミック「ええい、こうしちゃいられない! こんな世界、とっとと脱出しないとっ!」

ジョン「・・・その為には、先に進むしか無さそうだけどね」

アト「で、次の街はとっても遠い。徒歩だと10日近くかかる距離やでー!」

あれ? デジャブ・・・?

大江戸「お前達・・・昨日も全く同じ会話をしてなかったか?」

――はっ! 言われてみれば。
確か昨日は・・・帰ってもモテない日々か続くだけなのに、本当に帰る意味があるのかとか何とか・・・そんなオチだったような記憶が。

・・・あれ? 何かとても大切なことを忘れているような・・・

大江戸「結論を先延ばしにするのはお前の勝手だが・・・
     放っておいていいのか? チョコをくれた人が居るんだろう?」


ミック「―――――!!!


# つづく #




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