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≪探索15日目 探索17日目≫

探索16日目


Diary

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キャラクター解説

石川 実継 (いしかわ みつぐ)
 この物語の主人公。これはオレの書く日記だかんな。主人公でとーぜんだろ?
 九頭竜学園の中等部2年生。MSBS部所属。愛称はミック。部長に騙されて?この世界に迷い込んだ。

ミック「ちょっとー?! 大タコ3体と連戦だなんて聞いてねぇよォオオ!!」

ジョン・A・マルクス
 ミックのPTメンバ。MSBS部の先輩。
 部活中の事故により体の大半を失い改造人間になったらしい。MSBS部ってそんな危険な部活だったの?!

ジョン「しかし・・・この状況は参ったな、絶体絶命のピンチじゃないか」

大江戸 大五郎 (おおえど だいごろう)
 ミックのPTメンバ。MSBS部の部長。
 この世界をMSBSだと思い込んだまま日々を生きる。強く生きて欲しい。

大江戸「ミック、お前は目立って敵を誘い出せ。その間に俺達が各個撃破する」

アト
 自分で考え、自分で動けるぬいぐるみ。猫の天使らしいが、白ネズミにしか見えない。
 ミックに自分に似通った波長を感じたらしく、憑りついた。

アト「おーい、みんなー! 敵影発見! 敵影発見やでー!」

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■探索16日目の日記■

キラーオクトパス「タコを焼いて食うとか、恐ろしい文化もあったもんだ・・・ぜ」

最後の巨大タコが、そんな捨て台詞を吐き、戦闘は終了した。

ミック「勝った・・・のか?!」

辺りを見渡す。PTメンバは皆、満身創痍であったが・・・誰一人倒れてはいなかった。

ジョン「みんな・・・どうにか無事みたいだね」

巨大タコ3体との2連戦。辛い戦いであった。
だが・・・かつての俺達は、2匹の巨大タコにボロボロにされている。
比べて今回は、計6匹に対しての勝利。

大江戸「・・・申し訳ないなミック。
     だが。お前の貞操のおかげで、チーム全員 無事だった・・・
     無駄じゃなかったんだよ・・・!」


ミック「俺の貞操は無事だから! 奪われてねーからっ!!」

大江戸部長に至っては、冗談を言う余力もあるらしい。
             アンジニティ
どうやら俺達は、この世界 に来てよりこの数日で、随分と逞しくなっていたらしい。
自分の成長を実感して、思わず拳を握りしめる。
・・・あ。部長のセリフは本当に冗談だからね? 本気にしないでね?

アト「みんなー、お疲れ様やったね!
   ほら、その丘の向こうに街が見えるでー!」


何処からかひょっこりと、アトが姿を現す。
そう言えば・・・コイツだけは無傷だな。

ミック「ってかお前、今まで何処で何やってたんだよ?!
    俺達が死にそうな目に遭ってるって時に・・・!」


アト「そんなコト言われてもなぁ。ワイ、戦闘能力ゼロやし〜」

ミック「開き直ってんじゃねーよ!!」

そう、このヌイグルミは・・・俺達が死に物狂いで戦っている最中も、高見の見物をキメてやがったのだ。

アト「そんなコト言われてもなぁ。ワイに戦闘は無理やでー!
   この短い手足でどう戦えって言うんやー?!」


大江戸「弾除けくらいにはなるだろうに」

アト「ちょ・・・マスコットキャラを弾除けに使うとか、発想が荒んでまっせ!」

ジョン「マスコットって言うより、害虫だよね」

アト「笑顔でそういうコト言うのやめて! 本気で傷つくから!」

うん、アトを虐めてたら少しだけ気分も晴れたぞ。

ミック「なぁ、この丘の向こうに街があるんだろ? 早く行こうぜ!」

アト「そうや、街へ行こう! 街で美味いもん食おう!」

大江戸「ちっ・・・役立たずの居候め


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森と海に挟まれた小さな街、ドネスク。
数日前に訪れたフリストという街も寂れていたが、ここはそれに輪をかけて荒れ果てていた。
表通りに人影は無く、建物も荒れ放題。
僅かにある店屋に並ぶ食料も、本当に売り物なのかと目を疑うほどの貧相さだ。

                                       アンジニティ
ミック「本当に大丈夫なんだろうなぁ この世界?!」

そもそも! ファンタジー世界の鉄則として! 冒険者の集う『街』と言えば!
市場があって、酒場があって、キレーな踊り子のねーちゃんが薄着でダンスとかしてるモンじゃねーのかよっ?!
それなのにっ! ドネスクの街には踊り子どころか女性の姿すら見当たらない。

ミック「もーやだ! もー帰るっ!!」

こんな世界に長居してる場合じゃねーって!

ジョン「・・・とは言え。元の世界に帰るためには、先に進むしか無さそうだけどね」

噂によると、先へ先へと進んだところに、この世界の出口があるとか。
俺達は、そんな一縷の希望にすがるしか無いのだ。

大江戸「ん? 帰還とか何を寝ぼけたこと言っているんだ?」

大江戸部長はまぁ問題外として。

アト「噂によると。次の街はかなり遠いらしいで。
   徒歩だと10日近くかかるらしい」


うへぇ、マジでか?!

ジョン「食料を買えるだけ買って、遠征に臨むしか無さそうだね」

店屋に並ぶ不味そうな野菜や果物を眺める。
アレで食いつないでいかなきゃならんのか・・・

大江戸「・・・何だミック? お前、帰りたかったのか?」

ミック「帰りたいに決まってるでしょー!」

今さら何を言っているんだこの人は?!

大江戸「学園に帰っても、モテない日々が待っているだけだろう?
     ここに居る方が、まだメがあるんじゃないのか? チョコも貰っていたし」


ミック「・・・・・・あ・・・れ?」

言われて・・・みれば・・・・・・


# つづく #




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