日記ログTOPへ

≪探索12日目 探索14日目≫

探索13日目


Diary

日記の過去ログはコチラ↓
http://maosuke.sakura.ne.jp/sicx/back/nikki/

----------------------------------------------------------------------

キャラクター解説

石川 実継 (いしかわ みつぐ)
 この物語の主人公。これはオレの書く日記だかんな。主人公でとーぜんだろ?
 九頭竜学園の中等部2年生。MSBS部所属。愛称はミック。部長に騙されて?この世界に迷い込んだ。

ミック「大江戸部長〜、いつになったら次の街に着くんスか〜?
    もう身も心もヘトヘトや〜」


大江戸 大五郎 (おおえど だいごろう)
 ミックのPTメンバ。MSBS部の部長。
 この世界をMSBSだと思い込んだまま日々を生きる。強く生きて欲しい。

大江戸「あと少しで到着だ。あいかわらず、身も心もやわいな」

ジョン・A・マルクス
 ミックのPTメンバ。MSBS部の先輩。
 部活中の事故により体の大半を失い改造人間になったらしい。MSBS部ってそんな危険な部活だったの?!

ジョン「愚痴っていても仕方がないよミック。
    いっそ、ハイキングだと思って楽しんだらどうだい?
    青い空、高い山、広がる大自然! 気持ちいいじゃないか!」


アト
 自分で考え、自分で動けるぬいぐるみ。猫の天使らしいが、白ネズミにしか見えない。
 ミックに自分に似通った波長を感じたらしく、憑りついた。

アト「おーい! 前方に敵影発見! 敵影を2体発見やー!」

----------------------------------------------------------------------

■探索13日目の日記■

フリストの街を発ってから4日が経過。
もう人間らしい生活を4日間も送っていないという事だ。文明的な生活から4日も離れてしまったという意味だ。
ステキな女の子との出会えぬまま96時間も過ごしてしまったという計算だ。

ミック「もう限界やー! どうせ次の街なんて見つからず、このまま干からびて死ぬんやー!」

俺はもう1歩も動けないという意思表示を、身振り手振りを駆使して懸命に表現した。

ジョン「それだけ動けるなら大丈夫だよミック」

ジョン先輩は涼しい顔で応える。取り付く島もない。
実際この人は汗ひとつかいていない。2メートルを超える巨体のくせに、なんと軽快な足並みだろう。

大江戸「疲れたなら好きなだけそこで休んでいればいいだろう。だが、俺達は先に行く」

それって、「お前はそこで乾いていけ」って意味じゃろか?
最近、大江戸部長の応答が冷たいんでスけどー!

アト「敵影発見! 敵影発見やでー!」

そんな時だ。今日もアトが敵に見つかった様だ。

ミック「ひい! 干からびて死ぬのは嫌だが、モンスターに食われて死ぬのは
    もっとイヤやーっ!」


これまでに襲われたモンスター達・・・殺人タコ、クリオネ、大鷲、ワカメ男といった面々が、俺の脳裏で走馬灯のように浮かんでは消えた。
どいつもこいつも凶暴で、強大で、気色悪い連中だった。ほんと、ツラい相手ばかりだった。
今回だってどうせロクでもないモンスターに決まってる!

アト「聞いて驚け! 今回は『女の子モンスター』が2体やで!」

なん・・・だと・・・?!

ミック「女の子モンスターって、ひょっとしてアレか?!
    野苺ちゃんや野薔薇ちゃんみたいなっ?!」


アト「まぁ、似たようなモンやな」

不思議なものだ。疲れが吹っ飛んだ。
噂に名高い『女の子モンスター』。可愛い女の子なのに何故かモンスターなんて職業をやってるレアな娘達だ。
代表的な子は、野苺ちゃんに野薔薇ちゃん。ファンクラブだってあるらしいぜ?
俺も写真持ってるしな。何なら見せてやろうか?


野苺ちゃん



野薔薇ちゃん


な! すげー可愛いだろっ!
うおぉおぉおっ! がぜんヤル気出てきた!

ミック「うひょーっ! 待ってましたァ!
    合法的に可愛い女の子に襲いかかれるチャンスやでーっ!」


俺はモンスターの居る方向へと全速力でダッシュした!

動く少女人形A「・・・・・・・・・。」

動く少女人形B「・・・・・・・・・。」

――え? 女の子モンスターって、ひょっとしてこの子達?
俺は急ブレーキを踏んだ。

待て、落ち着け俺。相手は女の子とは言え・・・ただの『人形』だぞ。
でも動くからセーフか?! いや、アウトだろ?!
いや・・・可愛ければいっそ人形だって・・・・・・

                             ドム
大江戸「流石はミック。人形 相手でも見境い無しか」

ジョン「いくらモテないからって・・・ダッチワ○フはちょっと・・・」

仲間の視線がびっくりするほど冷たい。

ミック「ちゃうねん、ちょっと思春期の妄想が勢い余って勘違いしちゃっただけで・・・
    いくら俺でも人形相手に・・・」


動く少女人形A「・・・・・・・・・キモイ

ミック「――――!!!」

お人形さんからの一言が、イチバン堪えました。


# つづく #




≪探索12日目 探索14日目≫

日記ログTOPへ