日記ログTOPへ

≪探索11日目 探索13日目≫

探索12日目


Diary

日記の過去ログはコチラ↓
http://maosuke.sakura.ne.jp/sicx/back/nikki/

----------------------------------------------------------------------

キャラクター解説

石川 実継 (いしかわ みつぐ)
 この物語の主人公。これはオレの書く日記だかんな。主人公でとーぜんだろ?
 九頭竜学園の中等部2年生。MSBS部所属。愛称はミック。部長に騙されて?この世界に迷い込んだ。

ミック「いや、だって・・・ジョン先輩は体長30cmくらいで小さくて頼りになるマスコットキャラじゃ・・・」

アト
 自分で考え、自分で動けるぬいぐるみ。猫の天使らしいが、白ネズミにしか見えない。
 ミックに自分に似通った波長を感じたらしく、憑りついた。

アト「なに寝ぼけとんのやこのアホー!! とっとと戦わんかい!!」

大江戸 大五郎 (おおえど だいごろう)
 ミックのPTメンバ。MSBS部の部長。
 この世界をMSBSだと思い込んだまま日々を生きる。強く生きて欲しい。

大江戸「ミック・・・何か悪い夢でも見ていたんじゃないか?
     ちゃんと現実を見ないとダメだぞ」


ジョン・A・マルクス
 ミックのPTメンバ。MSBS部の先輩。
 部活中の事故により体の大半を失い改造人間になったらしい。MSBS部ってそんな危険な部活だったの?!

ジョン「お早うみんな! 調子はどうだい?」

----------------------------------------------------------------------

■探索12日目の日記■

ミック「大江戸部長〜、いつになったら次の街に着くんスか〜?
    もう身も心もヘトヘトや〜」


フリストの街を発ってから3日が経過した。
大江戸部長の話によると、何西の方角に次の街があるという。次の街には美人のねーちゃんが居るという。

大江戸「あと少しで到着だ。あいかわらず、身も心もやわいな」

道中、こんな掛け合いを何度もやっている。
大江戸部長は昨日から「あと少し」「あと少し」と連呼しているが、今となってはまるで信用できない。
もう2日間以上、女の子の姿を見ていない気がする。
出会うのは、殺気あふれるモンスターばかり。
せめて襲ってくるのが女の子モンスターだったらなぁ・・・

ジョン「愚痴っていても仕方がないよミック。
    いっそ、ハイキングだと思って楽しんだらどうだい?
    青い空、高い山、広がる大自然! 気持ちいいじゃないか!」


ミック「そんな風に楽しめるのはジョン先輩だけやー!」

高くて険しい山が行く手を遮り、大自然の猛威が容赦なく襲いかかる。
俺の様な一般人の身体は、こんなサバイバルな日々を楽しめる様には出来ていないのだ。
・・・ちなみに。ジョン先輩は身長2mを超える筋肉隆々の巨漢である。

アト「おーい! 前方に敵影発見! 敵影を2体発見やー!」

そんな時だ。上空から哨戒任務を続けるアトが騒ぎ立てる。どうやら今日もモンスターを見つけてしまった様だ。

アト「今回は珍しく、2体とも人型のモンスターやでー!」

ミック「人型?! ひょっとして女の子モンスター?!」

俺はアトの指差す方向に目を凝らした。

 
 ・・・にやり!


ミック「ぜんぜん女の子じゃねーじゃん!!」

ワカメを大量に巻きつけた青白いオッサンだった。

ワカメマンA「どれ、貴様のワカメを見せてもらおうかッ!!」

妙に色っぽいポーズ。

 
 ――ぞくぅっ!


ワカメマンB「癒されるだろう?潮の香りは」

ちょ、そんな艶めかしいポーズで迫ってくるんじゃねえ!
ってか何このオッサン、何か目がヤバいよ?!
貞操に危険を感じるよ!!

ミック「一度も女の子に相手にされないまま、初体験がこんなオッサンだなんて
    ゼッタイにノウッ!!!!」


大江戸「ん? 初体験は数日前、キラーオクトパスに捧げていなかったか?」

ミック「ちょっとー! こんな時にイヤなコト思い出させないでー!」

って言うか、3日前の大ダコとの触手プレイは未遂だもん! ノーカウントだもん!

ジョン「・・・・・・・・。」

何だろう、ジョンさんのボクを見る目がすげー冷たいんでスけど!!

ミック「うわぁあぁあん! この戦・・・ゼッタイに負けられねー!!」

俺は今までに無いほど必死で戦うのだった。


###



数分後。

ワカメマンB「もうグンニョリか、困ったものだ」

最後のワカメマンを叩き伏せる。
俺達3人の貞操は死守することが出来た。

ジョン「・・・・・・・・・。」

ワカメマン達の攻撃は、何故かほとんどがジョン先輩に集中していた。
その理由は判らない・・・今は亡きワカメマンにしか。

・・・ジョン先輩、早く元気になってね!


# つづく #




≪探索11日目 探索13日目≫

日記ログTOPへ