日記ログTOPへ ≪探索10日目 探索12日目≫ 探索11日目 |
Diary |
日記の過去ログはコチラ↓ http://maosuke.sakura.ne.jp/sicx/back/nikki/ ---------------------------------------------------------------------- キャラクター解説 石川 実継 (いしかわ みつぐ) この物語の主人公。これはオレの書く日記だかんな。主人公でとーぜんだろ? 九頭竜学園の中等部2年生。MSBS部所属。愛称はミック。部長に騙されて?この世界に迷い込んだ。
アト 自分で考え、自分で動けるぬいぐるみ。猫の天使らしいが、白ネズミにしか見えない。 ミックに自分に似通った波長を感じたらしく、憑りついた。
大江戸 大五郎 (おおえど だいごろう) ミックのPTメンバ。MSBS部の部長。 この世界をMSBSだと思い込んだまま日々を生きる。強く生きて欲しい。
ジョン・A・マルクス ミックのPTメンバ。MSBS部の先輩。 部活中の事故により体の大半を失い改造人間になったらしい。MSBS部ってそんな危険な部活だったの?!
---------------------------------------------------------------------- ■探索11日目の日記■
朝。目が覚めると、眼前に2メートルを超える大男が起立していた。 胸部は筋肉で固められあり得ないほど隆起しており、その左右にはまるで丸太の様な腕がぶら下がっている。
寝起き早々、俺は身近に迫る死に恐怖した。
俺は震える指で、赤い服に包まれた筋肉達磨を指差した。
大江戸部長が、俺と筋肉達磨を交互に見やりながら、不思議そうに言った。 え? ジョンって・・・あのジョン先輩のこと?!
大江戸部長に言われるまま、俺はかつてのジョン先輩の容姿を思い浮かべる。
そうだ、大江戸隊長の言う通りだ。 俺はきっと、何か悪い夢でも見ていたに違いない。 アンジニティ この世界 に迷い込んだのも。大江戸隊長がMSBSの世界と錯覚しているのも。 毎日凶悪なモンスターに襲われるのも。奇妙な白ネズミに付きまとわれるのも。 ぜんぶ悪い夢だったんだ! 玄関の扉を開ければ、今日もいつもの学園生活が始まるに違いない! がちゃり。俺は勢いよく玄関の扉を開けた。
そこには・・・『鷲』と言うにはあまりに巨大で凶悪な怪鳥が、天空を飛び交っていた。 おっかしいなぁ、どうやらまだ夢から覚めていなかったらしい。 俺は開けた扉をもう一度閉め・・・
アトに思い切り頬を叩かれ、俺はコレが夢では無いことを悟った。 こうしてまた、いつもと変わらぬ一日が始まる。 # つづく #
|