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≪探索8日目 探索10日目≫

探索9日目


Diary

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キャラクター解説

石川 実継 (いしかわ みつぐ)
 この物語の主人公。これはオレの書く日記だかんな。主人公でとーぜんだろ?
 九頭竜学園の中等部2年生。MSBS部所属。愛称はミック。部長に騙されて?この世界に迷い込んだ。

ミック「ちっくしょう、言いたい放題言いやがって!
    判ったよ! やってやるよ!
    今に見てろ! 前人未到の妄想力を身に着けてやるーっ!」


アト
 自分で考え、自分で動けるぬいぐるみ。
 ミックに自分に似通った波長を感じたらしく、憑りついた。

アト「どうせアンタは妄想力くらいしか取り柄が無いんや。
   今さら善良な一般ピープルに戻れるなどと思わない方がええで。
   悪いことは言わん、 大人しくワイの言うとおりにしとき」


大江戸 大五郎 (おおえど だいごろう)
 ミックのPTメンバ。MSBS部の部長。
 この世界をMSBSだと思い込んだまま日々を生きる。強く生きて欲しい。

大江戸「・・・喜べミック。ジョンが見つかったぞ」

ジョン・A・マルクス
 ミックのPTメンバ。MSBS部の先輩。
 部活中の事故により体の大半を失い改造人間になったらしい。MSBS部ってそんな危険な部活だったの?!

ジョン【ボクジョン ミンナゲンキカにゃ】

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■探索9日目の日記■

ジョン【グッモーニンエブリワン】

綺麗に晴れた、気持ちの良い朝。
ジョン先輩は今日も元気そうだ。30cmくらいしかない身長で、ぴょこぴょこと元気に歩き回っている。
・・・ジョン先輩がこんな姿になってしまったのは、昨日のこと。
しかし何故だろう・・・確かに昨日の出来事だったハズなのに、3週間くらい経過した気がする。
更新延期って恐ろしいよね。
おかげで、この30cmのボディもすっかり見慣れてしまった。
ジョン先輩がかつては2メートルを超す巨漢だったなんて・・・今となっては何だか悪い冗談みたいだ。

大江戸「本日も快晴なり」

大江戸部長はいつも通り。今日も痛快な一日が始まりそうだ。


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アト「みんなー、大変やっ! タコのバケモンに見つかったでーっ!」

哨戒任務を任せているアトが、朝っぱらから騒ぎ出した。
どうやら今日もモンスターに遭遇したらしい。
アトは空を飛べるため、哨戒任務にはうってつけと思われていた。。
敵影を素早く察知し、避けるなり回り込むなりするのが目的のハズだったんだが・・・
・・・どうやら空を飛んでいるのが敵からもよく目立つらしく、逆に敵をおびき寄せている気がしないでもない。

キラーオクトパスA「うじゅるうじゅる・・・」

キラーオクトパスB「うじゅるうじゅる・・・」

・・・愚痴なんて言っている場合じゃねえ!
全長3メートルを超える巨大なタコの化け物が2体。強烈な殺気を放ちながらこちらに急接近してくる。

ミック「最近こんなバケモンばっかりじゃねーか!
    女の子モンスターはどうしたっ?! 女の子モンスターはよぉおぉぉっ?!」


どうしよう、まるで勝てる気がしねー!
触手に絡まれる女の子を想像するのはダイスキなんだが、自分が触手に絡まれて死ぬのはちょっと・・・ってか誰得やねんっ?!

大江戸「殺気を感じて索敵、赤いAPSALUSU を発見。応戦体勢を整える」

ジョン【センメツにゃセンメツにゃセンメツにゃセンメツにゃセンメツにゃセンメツにゃ】

だがPTメンバの2人は相変わらずヤル気満々だ。
こういう時は、この2人は実に頼もしい。
・・・って、体長30cmのジョン先輩に何を期待してるんだ俺はっ?!

ミック「もうこうなったら全力疾走じゃぁあぁあ!!」

俺は早々に、自分の持つ最大の技を放つことにした。
俺の最大の技・・・そう、妄想により煩悩パワーを炸裂させる、いわゆる『必殺技』である。

ミック「うおぉおぉお! やったるでーっ!!」

俺は脳内をピンク色に染めた!

・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・

妖狐の女の子。色んな服を着てみたいってコトだったので、裸エプロンをイメージしてみますた。

妄想コミュの主。・・・巨大タコよ! 襲うならこういう可愛い女の子を襲うんだっ!

・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・

ミック「キタキタ! 煩悩パゥワーが溜まってきたでーっ!」

下半身を中心に、力が漲ってくる。

ミック「いっけぇえええぇえええっ!!」

俺は、溜まったパゥワーを一気に解放した。

  HPが299回復!

ミック「え?! これだけ?! たったこれだけ?!」

アト「相変わらずショボイなー。妄想力がゼンゼン足りとらん証拠やでー」

そんなコト言われてもっ!

キラーオクトパスA「うじゅるうじゅる・・・」

そうこうしているウチに、タコの怪物が俺めがけて襲いかかってくる。
複数の触手が、恐ろしいスピードで迫ってくる。

ミック「イヤやー! こんな死に方サイアクやー!!
    どうせ死ぬなら、女の子の腕に抱かれて死にたかったー!」


問答無用で触手が俺の手足を絡んでゆく・・・コノママ シヌ ノカナァ・・・

大江戸「よかったなミック!ゲームでしか味わえない触手プレイを生体験なんて」

ミック「え? 大江戸部長ってば何言ってるの?」

って言うか・・・俺の死に際、最後に聞くセリフがソレ?!

アト「そんなにイヤなら、得意の妄想でその触手を女の子の腕に脳内変換すればいいんじゃね?」

ちっくしょー! コイツら、好き勝手言いやがって!!
俺は朦朧としていく意識のなか、懸命に触手を脳内で女の子の腕に変換しようとしていた・・・
女の子の・・・細くて・・・
柔らかくて・・・あったかくて・・・
ヌラヌラしていて・・・
・・・あかん、やっぱ無理。
俺は今まさに、意識を失って―――

ジョン【みらくるタイアタリ!!】

その時だ! ジョン先輩の必殺技が炸裂!
ミサイルのような体当たりで、俺に絡みついていたハズの巨大タコを吹っ飛ばした!

ジョン【ゲキツイにゃ】

恐ろしいことに・・・
身長30cmのジョン先輩が・・・巨大タコを倒してしまった!

ミック「俺は・・・助かった・・・のか・・・?!」

気が付けば、もう1体の巨大タコも倒されていた。
どうやらジョン先輩の縦横無尽の活躍によるものらしい。

ジョン先輩が底知れないのか・・・
それとも俺が無力なのか・・・

ちくしょう! 世の中、理不尽なことばっかりだ!


# つづく #




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