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≪探索6日目 探索8日目≫

探索7日目


Diary

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キャラクター解説

石川 実継 (いしかわ みつぐ)
 この物語の主人公。これはオレの書く日記だかんな。主人公でとーぜんだろ?
 九頭竜学園の中等部2年生。MSBS部所属。愛称はミック。部長に騙されて?この世界に迷い込んだ。

ミック「俺の時代キター!! お嬢さん達ーっ! 結婚して下さぁぁああいっ!!」

アト
 自分で考え、自分で動けるぬいぐるみ。
 ミックに自分に似通った波長を感じたらしく、憑りついた。

アト「ネズミちゃうわー! 白猫や、白猫の天使のぬいぐるみやでーっ!」

大江戸 大五郎 (おおえど だいごろう)
 ミックのPTメンバ。MSBS部の部長。
 この世界をMSBSだと思い込んだまま日々を生きる。強く生きて欲しい。

大江戸「戦場のストレスによる一種の恐慌状態だな。ジョンもああならないよう気をつけろ」

ジョン・A・マルクス
 ミックのPTメンバ。MSBS部の先輩。
 活中の事故により体の大半を失い改造人間になったらしい。MSBS部ってそんな危険な部活だったの?!

ジョン「ちょ・・・落ち着けミック! 彼女達はPKで・・・」

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■探索7日目の日記■

まずは前回までの状況のおさらいだ。
山道を進む俺達は、突然、3人の女の子に襲われた。
超イケてる3人組の女の子。
彼女達が、俺達に襲いかかって来たのだ!

ミック「やべーよ、3人ともすげー可愛いよ!」

今までの人生、逃げる女の子を追いかけ回すコトは多々あった。
しかし今回は違うのだ。
だって女の子の方からコチラに向かって来るんだもん!
健全な男子が、こんなシチュエーションで理性を保っていられるだろうか?
否! ゼッタイに否!

ミック「俺の時代キター!! お嬢さん達ーっ! 結婚して下さぁぁああいっ!!」

俺はこの時、人間をやめた。
一匹の獣として、女の子たちの中へと飛び込んだ。


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激戦の末・・・俺は最後の一人を跪かせる。

ミック「うおぉおぉっ! 勝った! 勝ったでーっ! ってコトは、オレタチ結婚?!
    さあ! ハネムーン会場はコチラですっ! 一緒に愛の巣つくりましょーっ!」


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・・・・・・・・
・・・

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アト「・・・ミックはん、目ぇ覚めたかー?」

――はっ!

気が付けば。俺は山道の真ん中で倒れていた。

ミック「女の子達は?! あの可愛い子ちゃん達はどこへ?!」

アト「あの子達なら、ワイらをコテンパンにした挙句、どっか行ってもうたでー」

ミック「あ・・・れ・・・?」

待ってくれ! オレタチは勝ったハズじゃ?

アト「・・・なんや、勝てた夢でも見てたんかいな?」

大江戸「再更新ってやつだな。なぁに、定期更新システムではよくあることだ」

夢・・・だった・・・だと・・・?!

ミック「夢ー?! そんなっ! アレが夢だったなんてあんまりやーっ!!
    新婚生活3日目に突入したハズなのにっ!
    エプロン姿がすげー似合ってたのにーっ!!」


アト「どんな夢を見ようとミックはんの勝手やけど・・・
   そこまで自分に都合の良い夢を見られると・・・流石に引くわー」


俺は・・・悔しさのあまり・・・地面に突っ伏したのだった。


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色々あったが、俺達は無事(?)に山道を抜ける事が出来た。
ウワサでは、もう少し歩くと次の街があるらしい。

ミック「はふぅ、負けたとは言え。可愛いかったなぁ、あの子達・・・」

アト「ミックはんは相変わらずやなぁ。ワイの目にとまっただけのコトはあるでー」

相変わらず、この白いヌイグルミは、俺の周りをふよふよと飛んでいる。

ミック「お前の目にとまっても、嬉しくも何ともねーけどな」

アト「まぁそう言わんといてぇな。
   ところで・・・今回、何でデュエル戦に負けたか判るか?」


藪から棒に・・・何が言いたいんだ、この白ネズミは。

ミック「そりゃぁお前、俺達が弱かったからだろ」

アト「まぁその通りなんやけど・・・決定的なのはミックはん、アンタが弱すぎるせいや!」

ミック「俺のせいかよ!」

弱くて悪かったな! チクショウ、気にしてるコトをズケズケ言いやがって!

アト「ミックはん、アンタはもっと強くなる素質を持っとる。
   せっかくの素質や。ソレをもっと有効的に使わなアカンで!」


ミック「素質? そんなモンが俺にあんのか?」

アト「あるとも! ズバリ! ソレは『煩悩』や!
   ミックはんのムダに余っとる『煩悩』を、『力』に変換して戦うんや!」


・・・なん・・・だと・・・?!

アト「ワイは『煩悩』を『力』に変換する方法を知っとる。
   どや? ワイに一口乗ってみんか?」


この時、この小動物が見せた、獲物を狩る時の様な目を、俺は生涯忘れないだろう。

ミック「・・・いいだろう。教えてくれよ、そのやり方!」


# つづく #









ミック「――はっ! そう言えばジョン先輩が居ないっ?!」

大江戸「ジョンの奴なら、デュエル戦以降姿を見ないな。
     ログアウトでもしたんじゃないか?」


ミック「なんだってー?! 一大事なんじゃないスかそれっ?!」




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