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≪探索2日目 探索4日目≫

探索3日目


Diary

■探索3日目の日記■

ミック「ここは・・・どこだ・・・?!」

開口一番に呟いたのは、そんなセリフだった。
空の色、周囲を覆う草木、生臭い風の臭い・・・何もかもが、それまで居た自分の世界とは異なっていた。

オオエド「何を言っているんだ、ここはMSBSの会場に決まってるだろう。
     3人とも無事にログイン出来たようで何よりだ」


我らが部長は平然とそんなセリフをのたまう。

ミック「こんな奇怪な場所がMSBS会場なワケないでしょーがっ!」

ジョン「・・・いや、それは判らないよミック。ココは見るからに特殊な場所だろう?
    こういう特異点では、統計的に見て何等かのイベントが発生する確率が高い。
    もっとも、そのイベントがMSBSとは限らないが・・・」


ミック「俺はジョン先輩がその顔で『確率』とか『統計』なんて単語を口に出す方が
    ショックだよ・・・(汗」


と、そんなバカ話をしている最中。不意に何者かの足音。
そして、聞き慣れない動物の鳴き声。

がさっ・・・ごそっ・・・
ギョ・・・ギョ・・・ギョ・・・

恐る恐る・・・音のする方に目を向けると。
藪の中から・・・人間・・・の様でいてそうでない、不可思議な生き物が顔を出す。
その体躯は、人の背丈と同等か、それ以上。
目は閉じることが出来ないほどに盛り上がっており、肌は冷たく湿っぽい灰緑色。
肌の表面は鱗でびっしりと覆われ、指と指の間には水かきのようなものがある。

そんな、人と魚の中間のような生き物が、ずるずると近寄って来る。

ミック「ぎゃーっ!! 出た―!! オバケー!!!」

俺は悲鳴を上げるしか無かった。
だって見るからにカイブツなんだもの。人魚とか魚人って、リアルで見ると本当に怖いんですね。

オオエド「ふむ。MAM-07×2とMS-06M×1を発見。応戦体勢を整える。
     ・・・オオエド出る!」


大江戸部長は手に木刀を持ち、まるでカタパルトから射出されたかのような勢いで飛び出した。
まさか生身で突貫ですか?! あの怪物相手に?!

ジョン「驚いているヒマは無いぞミック。隊長に続けっ!
    ジョン・A・マルクス―――出撃するっ!」


ジョン先輩も続いて飛び出してしまった。

ミック「そんな・・・二人とも何でそんなに平然としてるのっ?!
    むしろヘンなのは俺の方か?! 俺がオカシイのかーっ?!」


 アンジニティ
この世界 に着いて初めての・・・そしてイキナリの戦闘。

オレタチどうなってしまうんだろうか?!

# つづく #




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