■探索2日目の日記■
イリス「それじゃぁ・・・しばらくの間、この子の面倒よろしくね!」
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ノライヌ「わんわん!」
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フィア「おっけー、任されたっ! イリスも頑張ってこいよー!」
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そんなワケで。 友人が遠出するということで、しばらくの間、飼い犬を預かるコトになった。 犬、と呼ぶにはいささか風変わりな生き物だけど。
ノライヌ「わんわん!」
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4つ足のダンボールが、アタシの周りを楽しそうにくるくる回っている。 まぁ、懐いてくれてるからいいか。 ところで・・・この子、何を食べるんだろ? 聞いてなかったな。
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ノライヌ「きゅう〜ん・・・」
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あれから1週間。ノライヌはすっかり元気を無くしてしまった。
フィア「参ったなぁ、けっきょく何を食べるかも判らないままだし・・・」
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ドックフードは勿論、肉も魚も、ダンボールさえ口にしない。水の一滴すら飲もうとしない。 まぁ、1週間飲まず食わずで生きてるんだから、ある意味すげーとは思うけど。 飼い主であるイリスも帰ってくる気配は無いし。
ノライヌ「くぅ〜ん・・・」
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弱々しい瞳で、アタシをみつめてくる。 どうしよう、このままじゃこの子、死んじゃうよっ?!
フィア「ってコトで亜流姉ぇ、助けてーっ!」
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そんなワケで。居ても立ってもいられなくなったアタシは、頼れる先輩に助力を求めた。
亜流「エサも聞かずにペットを預かったりして・・・ まったく、安請け合いするからこんな事になるんだよ・・・」
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フィア「お説教は後でタップリ聞きますから〜っ! へるぷ! へるぷみーっ!!」
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亜流「そう言われても。私は獣医じゃないからね。 ましてやこの犬は普通の動物とは明らかに違うし・・・」
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亜流姉さんも頭を抱えてしまう。
亜流「そう言えば。この子、異世界で生まれたって話を聞いたことがあるよ。 確か False Island とか言う名前で、ソコでは雑草や石ころが動いて喋って踊りだすらしい」
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フィア「じゃぁ、この子を False Island に連れて行けば、回復するかも知れないんだね!」
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亜流「でも生憎、今はFalse Island 行きの船は出てないから。 代わりに、Cerfolief とか言う世界になら船が出ていたよ。 そこも False Island と同系軸の世界だから、解決の糸口はあるかも知れない」
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フィア「よっしゃあ! そうと決まれば! アタシもひとつ、セルフォなんちゃらとかいう世界に行ってみるかーっ!」
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かくして。私はセルフォリーフと呼ばれる世界にやって来た。
ノライヌ「わんわん! わんわん!」
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ノライヌもすっかり元気になってくれた様で一安心だ。
フィア「さぁて。飼い主のイリスが戻ってくるまでの間、 この子と一緒にこの世界を冒険してみよっかねぇ!」
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