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≪探索18日目 探索20日目≫

探索19日目


Diary

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キャラクター解説

石川 実継 (いしかわ みつぐ)
 この物語の主人公。これはオレの書く日記だかんな。主人公でとーぜんだろ?
 九頭竜学園の中等部2年生。MSBS部所属。愛称はミック。部長に騙されて?この世界に迷い込んだ。

ミック「チョコやーっ! チョコを貰ったんやーっ!!」

アト
 自分で考え、自分で動けるぬいぐるみ。猫の天使らしいが、白ネズミにしか見えない。
 ミックに自分に似通った波長を感じたらしく、憑りついた。

アト「ど、どうしたんやミックはん、藪から棒に・・・(汗」

大江戸 大五郎 (おおえど だいごろう)
 ミックのPTメンバ。MSBS部の部長。
 この世界をMSBSだと思い込んだまま日々を生きる。強く生きて欲しい。

大江戸「ギャルゲーをやりつくした私に死角はない」

ジョン・A・マルクス
 ミックのPTメンバ。MSBS部の先輩。
 部活中の事故により体の大半を失い改造人間になったらしい。MSBS部ってそんな危険な部活だったの?!

ジョン「・・・・・。ちょっと目を離した隙にPTメンバがとても遠くに
    行ってしまった気がするんだが・・・
    オレは今後・・・彼らとどう接するべきかな?」


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■探索19日目の日記■

ミック「大江戸隊長っ! 犬のコスプレして女の子の前に行ったら思いっきり引かれたんスけどっ!」

大江戸「本当にあの格好で人前に立ったのか・・・流石だなぁミックは」

ミック「・・・・・え?! 」


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 アンジニティ
この世界 に迷い込んで以降、本当に色々な事があったのだが。そんな事はさておき。
俺達は今、次の街を目指して旅をしている。
今までは、5〜6日も歩けば次の街へ到着出来ていたのだが、今回は10日前後かかるらしい。かなりの長丁場である。
こういう時こそ落ち着いて、一歩一歩確実に進みたい。
食料や体調管理はしっかりと行い、なるべく安全な道を選んで進む。
道に迷ったり、仲間とはぐれたりなんてことは、あってはならない。
のだが・・・

ミック「大江戸たいちょーっ! ジョンせんぱーいっ! 何処ですかーっ?!」

何故だろう? 大江戸隊長もジョン先輩も見当たらない。

アト「ダメや。上空からも探してみたけど・・・大江戸はん達は見当たらんでー!」

気が付けば、アトと二人っきり。
これって迷子じゃろか?
・・・どうしてこうなった?!

アト「ちょっとーっ、どうするつもりやっ?!
   ・・・ミックはんが女の子のお尻を追っかけ回してばかりいるから迷子になるんやでっ!」


ミック「お前も一緒になって追いかけ回してただろうがっ!」

アト「やれやれ。自分のミスを他人のせいにするなんて感心できませんな」

・・・責任の擦り付け合いをしていても始まらない。
とにかく今はこの窮地を脱する術を考えないと。

アト「次の街までの地図は持っとるん?」

ミック「地図なんて俺が持ってるワケねーだろ。そういうのはジョン先輩の仕事だっ!」

アト「そーいうコトを自信満々に言われても困るんやけどなー(汗」

いきなり手詰まり感。
ココが何処かも判らない。どちらに進めばいいのかも判らない。

アト「えへん。イイコトを教えてやろう。
   迷った時の鉄則はな、その場から動かないコトや。
   迷ったモン同士が勝手に動き回ったら、余計に合流が難しくなるんやで」


なるほど。確かにそういう話は以前、テレビか何かで聞いたコトがある。
ここは慌てず騒がずじっくり待って、大江戸先輩達に迎えに来てもらおう。
・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・。

6時間が経過。

ミック「・・・ハラ減ったな」

アト「大江戸はんとか、ちゃんとワイらを探してくれてるんやろか?」

ミック「・・・いやぁ、あの人は俺達が居なくなっても勝手に先に進んじまうような人だからなー」

アト「ぉおいっ! そーいうコトは先に言っておくれよーっ!!
   待っててもダメやん!!」


ミック「うむ。待てば待つほど、食料が枯渇してイタズラにピンチ度が増すというコトだけは判った」

さあ大変だ。

ミック「・・・このままじゃマズい。先に進むしか無い様だな」

アト「次の街までの地図は持っとるん?」

ミック「地図なんて俺が持ってるワケねーだろ。そういうのはジョン先輩の仕事だっ!」

アト「ワイらもうダメやーっ!!」

諦めるの早いな、オレタチ。

ミック「とりあえず・・・このままじゃ完全に手詰まりだし。何でもいいから手掛かりが欲しいな。
    アト、お前ちょっと上空から何か探してみてくんねーかな?」


アト「おっけー、任せろ!!」

慌てるように上空へ飛び立つアト。
・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・。
・・・・。

そして30分後。

アト「女の子発見! 西の方角に可愛い女の子を発見したでーっ!」

ミック「マジでかっ?! でかしたぞアトっ!!」

大喜びで西へと向かって駆け出すオレタチ。
何だろう、何かとても大切なコトを忘れているような気がする・・・

シャオ「・・・・・・・・・。」

ミック「見えたっ! あの子だなっ!
    お嬢さーん! 俺とお付き合いしませんかーっ?!」


俺は両腕を広げ、眼前の女性めがけて大きくダイブ。

シャオ「きゃぁああぁああっ! 犯されるーっ!!!」

どういうワケか、眼前の女性は俺を見るなり逃げ出してしまった。

ミック「鬼ごっこかっ?! そう簡単にこの俺様から逃げられると思ったら大マチガイだぜーっ!」

俺はそのままの姿勢で彼女を追いかける。

シャオ「いやぁああぁああぁああっ!!」

全速力で逃げる女性。
そしてソレを追いかける俺。
うおぉおぉおおぉおおぉぉおおおぉぉおおおおっ!!

・・・何時間、走り続けただろうか?

ミック「ぜぇ・・・ぜぇ・・・・・・女の子は・・・? 女の子は何処へ・・・?!」

努力の甲斐も虚しく、俺は彼女を見失ってしまった。

大江戸「・・・どうしたミック、そんなに息を切らせて。女の子の事でも考えて興奮したのか?」

ジョン「やぁ! 何処へ行っていたのかと思ってたけど・・・
    無事に合流できたみたいで良かった良かった」


彼女は見失ってしまったけれど・・・。
大江戸隊長達とは合流できました。めでたしめでたし。


# つづく #




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